
コンタクトレンズ
◎主なコンタクトレンズの価格表 (2011/5/17)
◎アメーバ、真菌による眼障害について(2010/3/4)
◎コンタクトレンズの眼障害に就いて
◎コンタクトレンズ価格表 (有名メーカー品の例) (2011/5/17現在)
| ディスポ コンタクトレンズ |
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メーカー | 価 格 |
| ワンデータイプ | ||
| ワンデー ファイン 1箱(30枚入り) | シード | ¥1,700. |
| メダリスト ワンデー プラス 1箱(30枚入り) | ボッシュロム | ¥1,980. |
| フォーカス デイリーズ アクア 1箱(30枚入り) | チバヴィジョン | ¥1,980. |
| ワンデー アキュビュー (モイスト、ヂィファイン)1箱(30枚入り) | J&J | ¥3,240. |
| 2週間タイプ | ||
| フォーカス 2W エアオプテイクス 1箱(6枚入り) | チバヴィジョン | ¥1,850. |
| メダリスト プラス 、メダリスト U 1箱(6枚入り) | ボッシュロム | ¥1,850. |
| 乱視用 | ||
| フォーカス デイリース373トーリック 1箱(30枚入り) | チバヴィジョン | ¥4,500. |
| 2W ファイン トーリック 1箱(6枚入り) | シード | ¥1,850. |
| 遠近両用 | ||
| フォーカス デイリーズ プログレッシブ 1箱(30枚入り) | チバヴィジョン | ¥2,500. |
| 2W マルチ フォーカル 1箱(6枚入り) | ボッシュロム | ¥4,500. |
| ソフト コンタクトレンズ | ||
| メーカー | 価 格 | |
| シードソフト SKY | シード | ¥6,500. |
| メニコン ソフトS | メニコン | ¥6,500. |
| メニコン ソフトMA | メニコン | ¥10,000. |
| ハード コンタクトレンズ | ||
| メーカー | 価 格 | |
| スーパーHI−O2 | シード | ¥7,000. |
| S−1 | シード | ¥7,000. |
| EX−O2 | ボッシュロム | ¥12,000. |
| セレスト | メニコン | ¥9,500. |
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◎アメーバ、真菌による眼障害について
○《2010/3/5》
ソフトコンタクトは、こすり洗いを 厚労省 (時事通信)
「厚生労働省は24日、ソフトコンタクトレンズの消毒液は、レンズを漬けて置くだけでは、殺菌効果が充分でない
として、こすり洗いなど適切な取り扱いをするよう呼びかけた。」 と時事通信は伝えました。
フザリウム菌とアカントアメーバは、生物学的には非常に近い所にあります。
従って、ソフトコンタクトレンズ使用者がアカントアメーバ角膜炎を予防する、一番大切な事は、
《2006/10/8》 フザリウム菌角膜炎の時に、書いた様に、「こすり洗いをすること」になります。
○《2009/12/16》
ソフトコンタクト消毒液、6製品「殺菌力不十分」 (読売新聞)
日本コンタクトレンズ学会は、「アカントアメーバ角膜炎(※1)の数は、例年10人前後だったが、昨年(2008年)は
約80人に急増、今年(2009年)も100人を超す見込み」、又「患者の8割以上は、ソフトコンタクトレンズの使用者で、
2W使用の使い捨てレンズを、MPS(※2)で消毒しているケースが目立つ」と発表した。
(※1) 土、淡水等に居る原生動物(非常に小さな単細胞動物、)の感染による角膜(黒目)の炎症。
ヘルペスや真菌に因る角膜炎と誤診されやすい。非常に難冶である。
(※2) (マルチ・パーパス・ソリューション) ソフトコンタクトレンズの洗浄、すすぎ、保存、消毒を1液で
行う事の出来る消毒液。
《2006/5/7》 「そして何時の日か、フザリウム菌による角膜感染症も日本にも起こると思います。」と書きましたが
「フザリウム菌から、アカントアメーバに代わって現れた。」と言う事です。
フザリウム菌は、細菌と植物の間に位置する真菌の一種です。即ちカビの仲間です。《2006/5/7》参照
フザリウム菌とアメーバは、非常に近い所に位置します。
分かり易く図に書くと、
高等動物←→原生動物(アメーバ、単細胞動物)←→真菌(カビ)←→植物
○《2006/10/8》
フザリウム菌角膜炎に就いて、CDCから発表された
最終報告書(Final Report)を読んで。
CDCからの最終報告書(Final Reportと書かれた物)が発表され、FDAによりJAMAの8月号に、
掲載されました。
8月23日にCDCからの最終報告書が、発表されたのを9月10日に知り、早速原論文を手配したのですが、
コピーが手に入ったのは、9月25日でした。 久し振りの英語論文(JAMAのVol.296.953-963p.985-987p)で、
苦労しました。
略字の説明 FDA : U.S.Food and Drug Administration
CDC : Centers for Disease Control and Prevention
JAMA : Journal of the American Medical Association
以下の文章は、私がまとめたものです。
(T)経過
○香港とシンガポールで、フザリウム菌角膜炎の増加が報告された。
Khor博士は、シンガポール国立Eye−Centerの発表として、2000年から2004年の間に3例しか、発生
しなかったフザリウム菌角膜炎が、2005年3月から2006年5月の間に、66例の発生が有った事を
発表した。 又 その98.5%がソフト・コンタクトレンズを使用しており、症例の増加とコンタクトレンズの使用が、
関係有る事を示唆した。 《 JAMA Vol 296.No.8 p986 》
○Bernal博士はカリホルニア大学で、2006年2月から3月の間に、4例のフザリウム菌角膜炎の症例を発表、
その全員が、ソフト・コンタクトレンズ洗浄液「レニューモイスチャーロック」を使用していた。
○Alfonso博士は、Bascom Palmer 眼研究所 in Maiamiでの34症例を発表した。
その症例は、2004年1月より2006年4月の間に発症したもので、使用コンタクトレンズ用液が分かった症例
13例の内、12例はボシュ・ロム社のReNu製品を使っていた。
《 JAMA Vol 296.No.8 p986 》
1968年から1992年の24年間で、Alfonso博士のグループにより発表された記録は、10症例のみだった。
○2006年3月22日、FDAとCDCは、ボシュ・ロム社のグリーンビィル工場を立ち入り調査を行う。
○2006年4月10日(米国東部時間)、FDAは医療関係者及びコンタクトレンズの使用者に対し重篤な眼の
真菌感染が増加している事に関し、注意を喚起した。 《 本ページ 2006/5/23参照 》
○4月11日、厚生労働省医薬食品局安全対策課は、米国FADの発表を伝え、確定された30人の真菌感染者
の内、26人はボシュ・ロム社のソフト・コンタクトレンズ洗浄液を使用していた事を発表した。
そして『日本で使用されている、「レニューマルチプラス」は、出荷前に無菌試験が実施されています。』とだけ
伝えた。
『「レニューマルチプラス」は無菌検査をしている』だから、安全であり、『「レニューモイスチャーロック」は
無菌ではないから、危険だ。』と言いたげですが、「レニューモイスチャーロック」も無菌でした。役人は、
こんな事を言っているから、薬害エイズや今回のフィブリノーゲンが原因のC型肝炎に良い対応が出来な
かったのです。これは裁判長が言っているのです。 私が言っているのではありません。念の為に。
《 本ページ2006/5/23参照 》
○4月11日、ボシュ・ロム社は、「レニューモイスチャーロック」の出荷を、中止した事を発表した。
○5月4日、時事通信社はCDCの発表として、『フザリウム菌角膜炎患者の中に「レニューマルチプラス」
使用者が15名居る。』と伝えた。 《 本ページ2006/5/9参照 》
○5月15日、『ボシュ・ロム社は「レニューモイスチャーロック」の世界市場での全面的な販売終了を
決定した。』と発表した。
○5月16日、ボシュ・ロム社は日本全国主要新聞各紙で、コンタクトレンズの使用者に対し社告を掲載した。
○5月16日、FADは『環境要因、原材料、系列の生産工程及び最終製品を調べたが、これまでのところ
因果関係は見つかっていない』とする暫定調査結果を発表した。 《FDA Statement May 16,2006》
○6月16日、当院にボシュロム・ジャパン東京本社マーケティング本部副部長の小野洋一氏が説明に訪れ、
詳しい説明をして頂いた。 《 本ページ2006/6/18参照 》
○8月23日、FDAはCDCの最終報告書(CDC Final Report Multistate Outbreak of Fusarium Keratitis
Associated With Use of a Contact Lens Solution
)を、JAMAに発表する。《 本ページ2006/9/11参照 》
(U)原因について
CDCもFDAも、現在の段階では原因を断定していないと言えます。(最終報告が出ているのですが)
従って、これからの記載は、発表された報告と統計を基に考えて行く事になります。
1)まず、原因はコンタクトレンズその物にあるのか、コンタクトレンズ用液(洗浄液)にあるのか?
2006年5月18日迄に、CDCが受理しフザリウム菌角膜炎で確定した症例のデーター。
全米での使用人数
今回発生したフザリウム菌角膜炎
「マルチプラス」を使用して居る人 約1100万人 19例
「モイスチャーロック」を使用して居る人
約230万人 76例
《FDA Statement May 16.2006》
フザリウム菌角膜炎の発生率が、これほど差があると、矢張り、コンタクトレンズ用液が原因であると
考えられます。 そして「レニューモイスチャーロック」がその原因と考えるのが、自然です。
2)でわ、「レニューモイスチャーロック」に汚染が有ったのか?
2006年3月22日から、FDAとCDCは共同で、南カロライナ州のグリーンヴィルに有る、ボシュ・ロム社の
工場と関連施設を立ち入り検査をました。 原料、オンライン製造プロセス、環境要因、完成した製品等
について検査と培養テストを行いました。 その結果、フザリウム菌と関係有りそうな物は全く見付かり
ませんでした。 《JAMA Vol 296.No.8 p985 , Arch Ophthalmol.2006;124:941-947
》
3)一方、フザリウム菌角膜炎の培養検査の結果はどうだろうか?
Alfonso、MDによると、2004年1月1日から2006年4月15日迄の間に、フザリウム菌角膜炎と
確定診断された、34名の培養検査の結果は、次の様です。
フザリウム菌oxysporum 20例
フザリウム菌solani 3例
定義不可能なフザリウム菌種 10例
培養不可能だった菌種 1例
この結果は、フザリウム菌角膜炎を起こした菌種が、同じでは無いと言う事、即ち単純な汚染が
原因ではない事を示唆しています。 《Arch Ophthalmol.2006;124:941-947 》
4)でわ何故、 「レニューモイスチャーロック」使用者にフザリウム菌角膜炎が多発したのでしょうか?
その答えが、今回のフザリウム菌角膜炎の「原因」になる訳でもあります。
ボシュ・ロム社は、7月7日調査と実験を発表しています。
調査 : 今回のフザリウム菌角膜炎感染者に行った、コンタクトレンズケアのコンプライアンス(取り扱い)
調査で不適切な状況が多く見られた。 例えば、レンズケースの薬液を交換せず、注ぎ足していた等。
実験 : 感染者の不適切な使用状況から想定される、特定条件下に於ける実験を行った。
実験結果 1.薬液の水分を1/2まで蒸発させた「レニューモイスチャーロック」の薬液は
フザリウム菌に対する消毒効果が低下した。
実験結果 2.水分を蒸発させることによる、レンズケース内のポリマーフィルムの形成と
消毒効果を調べた。その結果、「レニューモイスチャーロック」では、形成された
ポリマーフィルムにより、フザリウム臨床株は薬液から保護され生存していた。(※1)
但し 「レニューマルチプラス」では、両実験共、消毒効果を維持し、フザリウム臨床株の
生存は無かった。(※2)
【注】 臨床株とは、感染患者から分離培養したフザリウムの菌株。
(※1) ケースの中を培養したら、フザリウム菌が増殖した。
(※2) ケースの中を培養したが、フザリウム菌の増殖は無かった。
5)最後に全くの統計学的検索。
(A)ボシュ・ロム社が、CDCの公式声明(5月19日付け)として公表したものです。
『4月に行われた感染の危険因子を特定する為のケースコントロールスタディにおいて、様々な要因を
統計学的に分析した結果、
〈命題〉[「レニューモイスチャーロック」の使用だけに、感染症例との関連が認められた。]
(オッズ比:19.0,95%信頼区間CI 2.4−944.9,P<0.001)
〈命題〉[「レニューマルチプラス」の使用は感染症例との有意な関連は無かった。]
(オッズ比:3.6,95%信頼区間CI 0.3−189.0,P=0.5) 』
《2006/9/11》の時に、問題にした「だけに」又は「唯一の原因」は、この命題の中に意識して
付けられたのですね。
(B)CDCが6月30日現在で、発表した統計資料です。
〈命題〉[特定のコンタクトレンズ用液、即ち「モイスチャーロック」を使ったと報告する、感染患者は、
対照者より多かった。]
(オッズ比:13.3,95%信頼区間CI 3.1−119.5)
〈命題〉[「レニューマルチプラス」を使用したと報告した感染患者と対照者の間は類似していた。]
(オッズ比:0.7, 95%信頼区間CI 0.2−2.8) 《JAMA,Vol 296,No8 p953》
6)余りスッキリしませんが、原因が「レニューモイスチャーロック」にあることは、間違いないようです。
しかし 『どうして』は、分からない部分が大分有るようです。
《JAMA,Vol 296,No8 p953》
CDCの出した、Final Report の主論文の「結論」の最後に、『コンタクトレンズのユウザーは、
「レニューモイスチャーロック」を使っていけません。』とあります。
『Contavt lens users should not use ReNu MoistureLoc.』が印象的でした。
(V)コンタクトレンズの使用者は、どうすれば良いか?
1)毎日のコンプライアンス(取り扱い)について。
○レンズを取り扱う前に、石鹸で手を洗って下さい。
○レンズの「こすり洗い」を忘れずに。
○レンズケースの薬液は、毎回交換して下さい。
○レンズカースは清潔にし、3−6ヶ月で交換して下さい。 (当院に無料のケースが有ります。)
○レンズケースのキャップを、閉め忘れない様に。
○レンズは決められた通りに使用し、交換して下さい。
くどくど言いますが、守るべき事は守りましょう。
2)眼について、注意すべきことは? 《CDC Final Report August 23, 2006》
赤み、異物感、痛み、流涙、眼脂(めやに)、かすみが有ったら眼科医に相談しましょう。
日本では「レニューモイスチャーロック」は、多くは使われていない訳ですから、余り神経質に成る事は
ないと思いますが、ここで書いた事は、コンタクトレンズ使用の基本です。
使用法を守り、快適なコンタクトレンズ生活を、お送り下さい。
(W)余談。
1)CDCの出したFinal ReportのCommentaryの最後に、『現在流行している、アメリカ合衆国の
フザリウム角膜炎は比較的小さく、直ぐに制圧されるであろう。この治療手段が、短期の流行病でなく
毎日の出来事になっている世界、即ち南アジアの開発途上国に役立つ事を願う。』と書かれている。
しかし この文章の最初に書いた様に、シンガポールに於ける、昨年からのフザリウム菌角膜炎流行の
原因の一端が、アメリカの企業に在る事を、忘れないで欲しい。
2)今回のフザリウム角膜炎の事で、中通総合病院の図書室の方、秋田市の西村書店の進藤さんには
大変御世話になりました。
又 ボシュ・ロム・ジャパン社のマーケティング本部、副部長の小野洋一氏には、メーカー側と言う
微妙な立場でありながら、精一杯の協力を頂いた事を、報告致します。今回の問題で大きな痛手を
負われるでしょうが、頑張って頂きたいと思います。最後まで私が、ボシュ・ロム社を好きで居られたのは
小野さんに負う所が多いと思います。
3)この問題は、これで終わった訳ではないので、ニュースが入れば、又お知らせ致します。
下記の物が、今回読んだ雑誌の論文です。
FDA Statement-Regarding Voluntary Market
Withdrawal of Bausch & Lomb ReNu MoistureLoc
Contact Lens Solution
April 14 2006
CDC For Immediate Release- CDC is continuing
its investigation on the multi-state outbreak
of Fusarium keratitis that may be
associated with contact lens use. May 5, 2006
FDA Statement - Bausch & Lomb Global
Recall of ReNu with MoistureLoc Contact Lens
Cleaning Solution May 15, 2006
FDA Statement -FDA Statement on Preliminary
Bausch & Lomb Inspection Findings May 16, 2006
Original Contribution - Multistate Outbreak
of Fusarium Keratitis Associated With Use
of a Contact Lens Soluution
JAMA , August 2006-Vol 296 , 953p-963p
Archives of Ophthalmology - Fusarium -- A
New Culprit in the Contact Lens Case Arch Ophthalmol , 2006; 124:941-947
○《2006/9/11》
ロイター通信は、米国医師会誌「JAMA」8月23/30日号で、
フザリウム菌角膜炎に就いて下記の様な論文が掲載されて
いる事を、発表しました。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【1】 ロイター通信 8月23日
米連邦保健当局や眼科専門家は、ボシュロム<BOL>の「レニュー・ウィズ・モイスチャーロック」※1が、
失明につながる恐れのある感染の唯一の原因だったと正式に結論付けた。
※1 「レニュー・モイスチャーロック」と同じ物である事が、ボシュロム社に問い合わせて
確認されています。
【2】 【ワシントン5日時事】 5月5日
コンタクトレンズによるフザリウム菌角膜炎感染症の恐れが指摘されている問題で
米疾病対策センター(CDC)は5日、15人の感染患者が日本でも販売されている
ボシュ・ロム(ボシュロム)社製のレンズ洗浄液「レニュー・マルチプラス」を使用していたと
正式発表した。CDCによれば、5月5日までに全米で確認されたフザリウム菌角膜炎患者は
102人だった。
(時事通信) 5月6日
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
8月23日、ロイター通信の発表を【1】。5月5日、時事通信の発表を【2】としますと、【1】と【2】は
明らかに違っています。
米連邦保健当局、米疾病対策センター(CDC) どちらかが間違った情報を発表した事になります。
それから、今回、ロイター通信は《「レニュー・ウィズ・モイスチャーロック」が唯一の原因だったと正式に
結論付けた。》と発表しているが、もし「レニュー・ウィズ・モイスチャーロック」が唯一の原因だったとすれば、
《ボシュ・ロム(ボシュロム)社製のレンズ洗浄液「レニュー・マルチプラス」は、安全だった》と言う事になります。
5月5日のCDCの発表が正しいとすれば、15人の感染者はレンズ洗浄液「レニュー・マルチプラス」を
使用したが、感染の原因は他に有った。と言う事でしょうか?
しかし ここで気になるのは、「JAMA」の原本(conclusin等)を、私が読んだ範囲では、
「唯一の原因」という字が見つかりません。
「JAMA」の原本(conclusion) ←←確認して下さい。
ロイター通信 又は誰かが、何故、「唯一」という字入れたのでしょうか?
「JAMA」の論文を良く読んで、後日報告致します。
○《2006/9/8》
少し遅くなりましたが、8月22日、米紙ウォール・ストリート・
ジャーナルが「感染者の3分の1が角膜移植を余儀なく
されて居る」と報道した。
=3分の1は深刻な病状に=米社洗浄液利用者の角膜炎=
【ニューヨーク22日時事】
米コンタクトレンズ大手ボシュ・アンド・ロム(ボシュロム)のレンズ洗浄液「レニュー
・モイスチャーロック」の利用者に角膜炎が広がった問題で、感染者の3分の1が
角膜移植を余儀なくされるなど深刻な病状にあることが分かった。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)が22日、米疾病対策センター(CDC)
の報告書の内容として報じた。
同紙によると、CDCは6月末時点でコンタクトレンズ利用に関連したフザリウム菌による
角膜炎感染を164件確認したが、うち94件はモイスチャーロックを使用していたことが判明。
また、55件は角膜移植を実施したか、実施する予定という。
CDCの研究者は、感染拡大が「モイスチャーロックの使用と関係している」と結論付けている。
ボシュロムは今年5月、同製品の出荷停止と回収を決めている。(了)
時事通信社
※ コンタクトレンズ利用に関連なくても、フザリウム角膜炎の治療には困難が伴う事は、
眼科医の常識です。だから、この問題を「対岸の火災」として、軽く見るのは過ちです。
○《2006/8/15》 本年度の日本コンタクトレンズ学会で
コネチカット大学ヘルスセンター准教授 Dr.William H.
Ehlers氏が招待講演を行っております。
その中でフザリウム角膜炎と関係の有りそうな部分を、
御紹介致します。 私のまとめ
問題になっているフザリウム角膜炎の原因が、レニューモイスチャーロックと関係が有る事は間違いない。 しかし その原因の一つに、使用者のコンプライアンス(取り扱い)の悪さが、有りそうだ。
−−−−−−−−−−− 抄録の和訳 −−−−−−−−−−−−
レンズケアシステム:
今春以降、米国の医師やCL患者の注目はフザリウム角膜炎に集まっている。年初には、この稀な眼感染症の
小規模な発生が香港、シンガポール、さらに米国で報告された。これらの感染患者ではボシュロム社のレニュー
モイスチャーロックを使用していた率が、製品市場シェアと比べて突出して多かった。最初に行ったサウス−
カロライナ州のグリーンビル工場の調査からは汚染は発見されなかった。また、ラボでは製品にフザリウム
負荷試験を行ったが消毒効果に問題はなかった。
その後のボシュロム社による調査研究は、レニューモイスチャーロックの製品特性が、容器の形状*や使用者の
コンプライアンスと関連して、抗細菌真菌消毒剤アレキシジンがフザリウムに効かなくなる状況を作り出した、
という機序を見出した。この製品は世界的に販売が終了されたが、患者訴訟など残された問題も多い。
(* ボトル容器の注出口キャップの尖端的形状)
要約:
CL関連の合併症の重篤なものは、稀ではあるが、深刻なものである。レンズ素材、レンズケア、および
コンプライアンスの複雑な相互作用への理解を深めつつ、便利で安全なレンズ装用をめざして患者を指導する
ことが、我々全ての眼科医の責務である。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
私の個人的な意見では有りますが、ボシュロム社の今回の問題についての対応は、非常に良く、 好感の持てるものでした。ボシュロム・ジャパン社が此からも信頼の持てる会社で有り続ける事を 祈っております。
それに対し、厚生労働省はひどいものです。未だ返事も来ません。自分の保身しか考えない
役人の典型でしょうか?
W.H.Ehlers博士の抄録(原文、要約)に興味の有る方は
○《2006/7/16》
6月13日に厚生労働省へ再度、質問をしましたが、未だ
返事がありません。
質問の内容は、『《2006/4/11》厚生労働省発表の「マルチプラスは安全だ」の考えは、
《2006/5/2》、時事通信発表の後、訂正すべきである。』と言うものでした。
質問受付の、確認(下記)は来ていますが、返事は未だ来ておりません。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
厚生労働省です。 ご質問を受付いたしました。
内容によっては回答までに時間を要する場合があることをご了承ください。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
○《2006/6/22》
「マルチプラス」と「モイスチャーロック」の使用量の違い。
先日のボシュロム・ジャパン社の説明で、公表を許可されている物を整理します。
1)ケア用品の使用量とフザリウム角膜炎の発生率。
2006年3月米国での使用量(%) フザリウム角膜炎の発生数 ※
(2006年5月18日までにCDCが受理した物)
マルチプラス 38% 19例
モイスチャーロック 10%
76例
※フザリウム角膜炎の発生数は、全体で130例、その内5例はコンタクトレンズ使用とは無関係。
例えば外傷の後に起こった、フザリウム角膜炎又は角膜潰瘍。
使用量10%のモイスチャーロックに、76例のフザリウム角膜炎の発生が有ったのですから、
同じ危険性が有るのであれば、38%のマルチプラス使用者には、289例のフザリウム角膜炎が
発病する筈です。それが19例であれば、マルチプラスは可成り安全だと言う事になりますが、、
2)米疾病対策センター(CDC)の統計学的な発表。(2006年5月19日)
『モイスチャーロックの使用だけに感染症例と関連が認められた。』(P<0.001)とCDCは発表しました。
私が医局に居た頃は、「危険率」とか「有意確率」と言って居ましたが、P値が0.001以下
で有れば、確かにモイスチャーロックが疑われますね。
しかし 「だけに」と言える統計学的な計算でしょうか?少し疑問が残ります。
マルチプラスは、「以前私が考えて居たよりは安全だ。」と言えますが、未だ経過を追う必要が有ると、
私は考えます。
○《2006/6/18》
6月16日(金曜日)にボシュロム社マーケティング部の
副部長さんが、説明に来てくれました。
外資系に有りがちな慇懃無礼な態度はなく(例えばシンドラーエレベーター社の様な)、真剣に
約1時間説明してくれました。好感の持てるものでした。
私としては、勉強になった所もあり(例えば全米に於ける、レニューマルチプラスの使用量等)、
有る程度満足しております。しかし米食品医薬品局(FDA)と米疾病対策センター(CDC)が未だ
原因の公式発表を行っていない現在、公表出来るデーターが余り無く、今は公式発表待ちの
状態です。
コンタクトレンズ洗浄、保存薬の使用に関する考え方は、このHP「コンタクトレンズ」に書いてある
通りで良いと思います。またレニューモイスチャーロックは使わないで下さい。
情報の発表出来る物が有れば、その都度お知らせ致します。
○《2006/6/4》 中間報告を致します。
1)厚生労働省関係
『「4月11日の厚生労働省発表」(日本で使われている「レニューマルチプラス」は米国で使用されている、
「レニューモイスチャーロック」とは別の有効成分である、だから日本では安全だ)と「5月6日時事通信社の報道」
(日本でも使用されている「レニューマルチプラス」使用者に15名のフザリウム菌角膜炎感染者を認めた)
とは相反するものであり、「4月11日の厚生労働省発表」は5月6日以降、訂正すべきである。』と
厚生労働省の医薬食品局安全対策課に5月26日質問致しました。
その返事が6月2日届きました。
紹介いたします。(厚生労働省の名前で来た返事ですから、公表して良いと判断します)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
6月2日届いた厚生労働省の返事
(ご回答)4月11日に厚生労働省が発表したご指摘の内容は、4月10日(米国時間)のFDA公表に
基づき必要な情報提供を行ったものであり、 他方、5月2日(米国時間)のCDC公表については、
その後CDCが得た情報を追加的に公表したものと考えられ、両者の内容に矛盾はないものと考えます。
なお、5月2日のCDC公表後も、米国内で追加的な製品出荷停止等の措置を講じていないことなどから、
厚生労働省としてはあらためての情報提供等を行っていません。
厚生労働省医薬食品局安全対策課
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「4月11日の厚生労働省発表」の「なお、米国で出荷を停止、、、、、、」以下の文章は、何の為の
文章かと言えば、「安全だ」の文字は使われませんでしたが、「レニューマルチプラス」が問題ない。
と言う以外に解釈は出来ません。従って厚生労働省は訂正すべきです。
確かに原因は未だ確定されていません。しかし失明の危険が迫っている方が居るかも知れない
のです。それを未然に防ぐ事が出来るかも知れないのです。
訂正し、正確な情報を出し、国民の健康を守るのが厚生労働省の仕事では無いでしょうか。
2)日本眼科医会関係
日本眼科医会には、電話で質問させて頂きました。
常任理事の先生と話しが出来、厚生労働省とは全く違った、前向きな話が出来ました。
近い内に常任理事会があり、その席上でこの問題を検討して頂く事を約束してくれました。
形が出来たら、後日報告致します。
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○《2006/5/23》
『フザリウム菌角膜炎感染症』に就いて、情報が交錯して居るので
整理します。
※4月11日 厚生労働省発表。
平成18年4月11日
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(照会先)
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眼の感染症についての米国FDAの公表について
4月10日(米国東部時間)、米国医薬品食品局(FDA)は、医療関係者及びソフトコンタクトレンズの使用者に対して、
米国内において数は少ないものの重篤な眼の真菌感染の報告が増加していることに関し、注意を喚起しています。
FDAの公表によると、使用者に対しては、ソフトコンタクトレンズを取り扱う前に、手を石鹸でよく洗い、乾かすこと
など、使用に関する注意を喚起しています。また、30人の真菌感染者のうち、28人はソフトコンタクトレンズを使用
しており、うち26人はボシュロム社のソフトコンタクトレンズ洗浄液を使用していたとしています。米国・ボシュロム社は、
自主的にコンタクトレンズ洗浄液「レニューモイスチャーロック」の出荷を止めた旨公表しました。
なお、米国で出荷を停止した「レニューモイスチャーロック(有効成分:アレキシジン)」については、我が国では薬事法
上の承認はなく、国内で製造販売されていません。我が国で流通しているボ社のソフトコンタクトレンズ用洗浄液
としては、米国でも市販されている「レニュー」及び「レニューマルチプラス」(有効成分はいずれもポリヘキサニド)が
あります。これらの製品は出荷前に無菌試験が実施されています。
厚生労働省ホームページ
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※4月11日 ボシュロム社からの発表。→ http://www.bausch.co.jp/company/news/20060411.html
【内容】「レニュー モイスチャーロック」の出荷を一時中止致しました。「レニュー
マルチプラス」は、
米国においても継続して販売しており、問題ないと考えておりますので安心してお使いください。
※5月4日 時事通信社報道。 → http://www.kajinoganka.com/MultiPlus.doc
【内容】「レニュー マルチプラス」にも、角膜炎の疑い。
※5月4日 ボシュロム社からの発表。 → http://www.bausch.co.jp/company/news/20060504.html
【内容】誤解を招くおそれのある報道が一部になされています。マルチプラス(日本でも販売)を使用していた
感染者もいたことが報告されました。しかし、その感染者の割合は米国における同製品の市場シェアよりも
遥かに低く、レニュー マルチプラスが今回の感染症に関与している可能性を示唆するものではありません。
※5月6日 時事通信社報道。 → http://www.kajinoganka.com/MultiPlus-5-4.doc
【内容】フザリウム菌角膜炎感染症の「レニュー・マルチプラス」使用者は15名。
米疾病対策センターが正式発表。
【解説】4月11日厚生労働省から、『米国でコンタクトレンズ洗浄、保存薬「レニューモイスチャーロック」を使用して
いる方の中で真菌性角膜炎が多発している。しかし日本で使われている「レニュー
マルチプラス」とは
別の物である。』との発表が有り、一応日本に住んでいる方は安心した。しかし5月4日米食品医薬品局(FDA)は
「レニュー マルチプラス」でも角膜炎の疑いが有ると報道し、5月5日には米疾病対策センター(CDC)は
『15人の感染患者が日本でも発売されているボシュロム製のレンズ洗浄液「レニュー
マルチプラス」を
使用していた。』と正式発表した。
即ち 4月11日の厚生労働省の発表は間違っていた事が分かった。
多くの方の眼が、危険にさらされて居るのです。
未だ本当の原因が特定されて居ないとは言え、「レニュー
マルチプラス」を使用している方に、良い
アドバイスが有るはずです。CDCの発表から二週間以上たっています。
しかし現在の所、日本眼科医会、日本コンタクトレンズ学会、厚生労働省からは何の通知、指導もない。
私見は「コンタクトレンズ」の項に書きましたが、国民の健康を真剣に考えているのであれば、上記の機関は
何か反応を起こすべきではないでしょうか。一眼科医として非常に残念です。
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○《2006/5/19》
「角膜炎の原因見つからず」の情報が時事通信から、伝えられ
て居ます。
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【ワシントン16日時事】米コンタクトレンズメーカー「ボシュ・アンド・ロム」(ボシュロム)のコンタクトレンズ
洗浄液「レニュー・モイスチャーロック」使用者が角膜炎を発症した問題で、米食品医薬品局(FDA)は16日、
「環境要因、原材料、系列の生産工程および最終製品を調べたが、これまでのところ因果関係は
見つかっていない」とする暫定調査結果を発表した。 (時事通信) - 5月17日9時1分更新
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○《2006/5/9》
『米の角膜炎感染〈マルチプラス〉使用は15人』の情報が
時事通信社から入りましたので、お知らせします。
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【ワシントン5日時事】コンタクトレンズによるフザリウム菌角膜炎感染症の恐れが指摘されている問題で
米疾病対策センター(CDC)は5日、15人の感染患者が日本でも販売されているボシュ・ロム(ボシュロム)社製の
レンズ洗浄液「レニュー・マルチプラス」を使用していたと正式発表した。
CDCによれば、5月5日までに全米で確認されたフザリウム菌角膜炎患者は102人だった。
(時事通信) - 5月6日12時00分
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ボシュ・ロム(ボシュロム)社製の「レニュー・マルチプラス」を使用中の方は、御相談下さい。
○今、アメリカのコンタクトレンズ使用者の間で、多発している
真菌による角膜感染症に就いて (2006/5/7)
「ニュース」の項で紹介した様に、現在アメリカではフザリウム菌による角膜感染症が、増加しています。
4月始の時点で、109例です。
平時は非常に希な感染症ですが、失明につながる可能性があります。
特に今回は、その患者さんの大半が、ボシュロム社の洗浄液、「モイスチャーロック」使用している
事が分かっています。4月11日の時点で、厚生労働省は 《「モイスチャーロック」は日本では
使用されて居らず、日本で使用されている同社の洗浄液、「マルチプラス」は有効成分が違うので
大丈夫》 ( 「ニュース」の項を参照 ) と言って来ました。しかし時事通信は5月4日、
日本で発売されている「マルチプラス」についても、感染例が有る事を明らかにしまた。
そして、感染の本当の原因は未だ分かっていません。
(1)フザリウム菌とは?
細菌と植物の間に位置する真菌の一種です。即ちカビの仲間です。
病原糸状菌である、フザリウム菌は昔より、野菜の病原菌として、又土壌伝染病として農家の方には
知られております。大根萎黄病、キャベツ萎黄病、ホウレンソウ萎凋病、レタス根腐病の原因になっています。
そのカビが角膜(黒目)に感染を起こし、潰瘍を作る事があります。
この真菌が角膜に感染を起こす事は、普通は余りありません。しかし角膜の抵抗力が低下した時
(例えばコンタクトレンズの不適切使用時、全身的な重い病気がある時等)この真菌が広がるのです。
治療薬は有りますが、他の細菌に比べてその治療は難く、重篤な結果、例えば失明、角膜移植手術の
必要になる場合もあります。
(2)今回の感染の原因は何か?
米国医薬品食品局(FDA)が細部を公表していないので、ハッキリした原因は未だ分かりません。
従って想像するより他にありませんが、「ニュース」の4月11日公示(厚生労働省、医薬食品局安全対策課、
課長中垣俊郎氏)の様に、ボシュロム社の洗浄液が関係している事は、確かの様です。
この場合二つの可能性が考えられます。
Aの場合。フザリウム菌が洗浄液に一定量以上混入しており、それを使用した場合に感染が起こる場合。
「潤い成分」と言われる、成分が含まれ、無機物以外の有機物(植物、動物が原料)の中にフザリウム菌が
混入した可能性は有ると思います。
Bの場合。日和見感染を起こした場合。
人間の周りは、色々な生物に覆われています。アメーバー、真菌(カビ)、細菌、ウイルス等です。
勿論、無害な物が多いのですが、抗生物質の中途半端な使用、コンタクトレンズ洗浄・消毒剤の不適切な
使用などで、その数のバランスが崩れ、尚かつ角膜の抵抗力が落ちていると、その菌は急速に数を増し、
角膜潰瘍の形成など人体に害を及ぼします。
この場合は、コンタクトレンズの不正使用(決められた以上の日数使用、メンテナンスの不正等)が、
原因の一部になる場合です。
(3)現在の時点で、コンタクトレンズを使用している方は、どの様に対処すれば良いのでしょうか?
○ボシュロム社のレニュー製品を使用している方は、感染の原因が確定するまで、他社の製品に変える。
FDA発表による、米国国内の調査済の30例中26例。シンガポール健康省発表の39例中34例が
「ボシュロム社の保存液を使用していた」となれば、当然の事でしょう。
○洗浄、消毒そして保存等を一剤で行う物は、出来るだけ避ける。
○医師やメーカー指示どおり、洗浄液、保存液を使用する。
○レンズ扱う前に良く手を洗う。
○眼に赤みが有る、涙が出る、痛みがある、まぶしい、かすむ等の症状が有れば、眼科医の診察を受ける。
○保存液不要のコンタクトレンズも考えてみる。
今回の事で考えるのは、アメリカではコンタクトレンズはスーパーでもコンビニでも、化粧品の様に「好きな時、
好きな様に幾らでも買える」。 従ってアメリカの人は「コンタクトレンズが医薬品だ」と言う事をわすてしまった
のでないだろうか。だからコンタクトレンズを丁寧に扱わない。しかし 眼の中に入ったコンタクトレンズは、
「眼にとっては明らかに異物」です。アメリカでは《自己責任》で勝手にやれ、と言うことです。
今年4月行われた保険点数の改正で、厚生労働省と政府は、明らかにコンタクトレンズに関係した経費を
「将来、保険が効かない自費扱いにしようとする」意志が見られます。「國の財政が悪いので医療費をおさえよう」と
言うのが、その理由です。日本政府は医療保険の分野でもアメリカの後を追って居るのです。
現在のアメリカでは、金持ちは自分のお金を使って、贅沢な医療を受けられます。
しかし 普通の国民で、政府が行っている医療保険に入っている人は、受診する病院も指定され、使われてる
薬も國が決め、医師は使いたい薬も使えません。その理由は、《政府の方針、財政》の問題です。
(現在のアメリカ政府の負債は日本より多いのです。だから3兆円出せ。拉致被害に協力するから、と言うのです)
我々に伝えられている、高度のアメリカ医療は、ほんの一部の人の為の医療なのです。
そして何時の日か、フザリウム菌による角膜感染症も日本にも起こると思います。(意外と早く来るかも知れないが)
この様な事が起こった時、政府はイラクの時の様に、《自己責任》という言葉を使って、逃げ様とするのでしょうか。
○《2006/5/5》
ボシュロム社のコンタクトレンズ洗浄液に問題。
厚生労働省は4月11日、「FADは米国国内でコンタクトレンズ使用者に、重篤な眼の
真菌感染が増加している(109例)」と発表した。又「調査の済んだ、30人の真菌感染者
のうち、28人はソフトコンタクトレンズを使用しており、そのうち26人はボシュロム社の
洗浄液(レニューモイスチャーロック)を使用していた事が分かった。」と報じた。
(レニューモイスチャーロック)は日本国内では、薬事法上の承認はなく、公式には
製造販売されていない。
厚生労働省の4月11日の発表。→ http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/04/h0411-1.html
しかし 5月4日の時事通信によると、「日本でも発売されている(レニュー・マルチプラス)
についても感染例が報告されている」事が明らかになった。
時事通信ニュース 5月4日 → http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060504-00000028-jij-int
これに対して、 厚生労働省 → http://www.mhlw.go.jp/
日本医師会 → http://www.med.or.jp/
日本眼科学会 → http://www.nichigan.or.jp/index.jsp
日本眼科医会 → http://www.gankaikai.or.jp/
国民の健康を、一番大切にしなければならない4団体からは、今の所、未だ何の
反応も有りません。 今5日の18時です。
何時皆さんの為になる指導、又は情報が出るのでしょうか?
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○コンタクトレンズの眼障害に就いて 〈1998〉
日本眼科医会は平成10年に「コンタクトレンズによる眼障害のアンケート調査」
を行いました。
1年間の集計の結果、3,536件の障害例が報告されました。
眼障害を起こしたコンタクトレンズの種類としてはディスポレンズを含めたソフト
系レンズの割合が2/3とかなり高率に認められました。
又、眼障害を起こしたユーザーの約70%が眼科専門医以外の所で処方を受
けていたと思われます。
眼障害発生の原因として
使用方法では
コンタクトレンズ自体の原因では
コンタクトレンズ使用後の定期検査を受けていない患者では、眼障害
発生の頻度が高く、更に視力障害を起こす可能性のある角膜浸潤、角膜潰瘍、
血管浸入などの重篤な眼障害になる確率も高いことが分かりました。
定期検査の受診がコンタクトレンズによる眼障害から自分の眼を守る
一番大切なことです。
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